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- 11/7のスペシャリストコースのレッスン
ドレスのためのビーズの刺繍をしていく課題では、2種類の素材にビーズ刺繍をし、素材に合わせた糸調子を学びます。ドレスを仕立てた時、刺繍が生地の流れや落ち感を邪魔しないよう、糸調子を緩めます。2つ目のストレッチ素材への刺繍は、刺繍部分も伸び縮みするくらいのゆとりを与えます。なかなか緩められないか、極端に緩め過ぎてしまうことが多いのですが、程良い糸調子て仕上がっています。
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ビーズスパンコールの基礎課題に取り組まれている方々は、一つ一つのビーズやスパンコールを送り届けることに慣れてこれれました。一瞬の糸の引き具合、針の動きで形作られていく様は、奇跡のようでもあります。慣れていくというのは奇跡の連続なのかもしれません。時間のかかっていた方も、試験では美しい刺繍を時間内に仕上げられました。
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絵画の刺繍は、糸と糸が重なり合い、豊かな色合いが出てきました。同じ図面をもとにしても、それぞれに違ったものが出来上がります。そこには、本当に絵を描いているような面白さがあります。刺してみて合わなければほどくと、面倒なのですがやはり糸が落ち着いた時にどんな表情を見せるかは、追求すればするほど奥深いものがあります。細部にのめり込んで分からなくなってしまった時は少し離れて見てみたり、休憩して改めてみてみるなどしてみましょう。物語のような、豊かな画家の表現に触れる事になるでしょう。
スワンの刺繍は、細部の仕上げの表現をしていきました。繊細なすっと消えていくような美しいラインが出てきました。その後、面を埋めていく刺繍の刺し方を学んでいきました。細部のきめ細やかな仕上げに対する思いと仕事が、作品や商品に魔法のようなオーラをもたらします。視界に入った瞬間、忘れられないような感動を与えるものになっていくと、一つの芸術になっていくのかもしれません。皆様にそんな美しい未知の表現の可能性を具体化し、創造の喜びを味わっていただけたら幸いです。
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皆さんのクリエーションがますます輝くことを願っています。課題の途中で何かありましたらいつでもお声がけください。
それではまたレッスンでお待ちしています。
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