金糸によるリュネビル法の絵画の刺繍

スペシャリストコース2 の絵画の刺繍の生徒作品をご紹介します。
このコースではアートとして、金糸や銀糸の刺繍していきます。スペシャリストコース2は、リュネビルの刺繍で絵画を刺繍し、課題の提出によって工賃を受け取っていく副業準備コースでもあります。この副業は、明確な仕様書に基づく正式な刺繍制作の外注となります。

しかし、仕事というよりは芸術家や刺繍作家さんを育てていきたいという願いがあります。一年間のスペシャリストコース1の受講を終えた方が対象ですが、試験のみ受験され合格された方も受講頂けるコースです。

今回の作品は、次の様なメッセージを作品に込めて、形にしていきました。
 
夢を諦めなければ、
信じる力も
走り出す勇気も
思い描く純粋なハートも
キラキラと輝き続けるだろう。まるで幸せを運ぶ
ユニコーンのように...

ルネサンスの時代、芸術の目的は、宇宙に満ちた美しい調和の音楽の調べを魂でききとり、それを表現することにあった。と言われています。宇宙を巡る星々は、「天球の音楽」ともいうべき美しい音色を発しており、この天球の音楽、星々の歌声に耳をすますことで、私たちの魂は癒される。さらに心は調和され神に向かって霊的に成長することができるとされていました。
 

このプラトンやピタゴラスの哲学にも示され、ギリシャから受け継がれた神美のエッセンスは、壮大な西洋の芸術の開花へとつながっていきました。リュネビル刺繍の技術が受け継がれるフランスのルサージュのメゾンでも、刺繍は「愛の芸術」であると言われています。

ユニコーンが切っていくエネルギー
角はいくつものマケット(試作をして)から選択

スペシャリストコース1では技術を鍛錬していく様々な課題を楽しみながらこなし、基礎を固めていきます。よく慣らされた手の感覚がより心の表現を自由にし、そして刺繍作品を豊かにしていきます。
 

スペシャリストコース2では、絵画を刺繍で形にすることを通じ、刺繍を「技術」として形にするだけでなく、一本のラインに美や癒しのエネルギーを溢れさせていくような表現力を磨いていきます。芸術作品の価値に応じて価格が変わるように、完成した刺繍課題の評価点が工賃の価格にも現れる形になっていきます。

流れるようなタテガミの表現
ラインの強弱で立体感や透明感を表現
手仕事はミリ単位まで小さな配慮が自在です。機械刺繍とは一線を画した芸術を紡いていく幸福感。魂の癒しや、愛や美を表現する喜び。それは多くの人々に感動を与え、価値ある仕事として愛されるものになっていきます。このようなスキルとマインドを洗練させたスペシャリストの技術の向上を目指しています。
添えていくビーズやクリスタルのパーツものせて確認
力強いラインと繊細なライン。優しさの中に強さを
誰もが自分の素質や将来については未知数だと感じています。しかし何か心惹かれる。また湧き上がる情熱を感じる。という事自体が才能でもあると言われています。そのかすかな心の動きをキャッチして、刺繍芸術・ラグジュアリーアートとしての刺繍表現を楽しむ。そうした中で受講生の皆さんの作品が生き生きしていきます。
 
今週も皆様のクリエーションが輝きますように。
ご覧下さりありがとうございました。
 
 
 

 
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