ロシアの立場に立った場合の視点について

先日お声がけさせていただきましたユニバーサルショットの共同宣言に向けて、補足させていただきます。
私がもっと皆様に合わせて動けると良いとも思うのですが、どの国ともに同じ距離感を持たせていただきたいと思っています。これまで、別々の内容であっても、常に皆様が距離を少しでも縮められる様なものをお送りしてきました。公開しない方が良い内容もあるかもしれませんので、続けようと思っていましたが、やはり透明性のあるやり取りとなるよう、ここに記載させていただきます。今回はロシアの立場に立った場合の内容を記します。次回は、ウクライナや他国の立場に立った場合の内容を記します。双方に受け入れられる交渉材料を熟慮して行く際の参考にしていただけましたら幸いです。
 
ウクライナ紛争はロシアもウクライナも引かない限りは和平は実現しません。そのためには、両者が納得できる見通しがなければならないでしょう。現時点では、ウクライナの領土の返還があり得るのか、というウクライナにとっては重要な争点も目前にされています。もしかしたら、返還はありえない。という声もあるかもしれませんが、歴史を遡ってみれば様々な事例もあります。例えば、日本は第二次大戦で敗北しましたが、米国は領土を奪うのではなく、戦後の日本の再生の為に指揮を取られました。焼け野原の日本にマッカーサー元帥が来られ、憲法から教育、経済の再生までされました。

核戦争になる前の解決を

ウクライナの4州というと、例えば米国であればハワイや西海岸。日本であれば、沖縄と九州くらいの領域になるかもしれません。それを失うかどうか?ということです。プーチン大統領も、「侵略の為の戦いではなかった」と当初から言われています。それをすり換えずに、各国のメディアにも国際的な認識として改めて頂く事は、ロシア人のアイデンティティにとって重要な事であることであると思います。また、かつての米国のような解決を求めるのであれば、最低限の発言や価値観の尊重をしていかなければならないのではないかと感じます。解決するまで戦い続ければ、第二次世界大戦のように、核兵器の使用となり、報復合戦になるでしょう。そこまで進む前に、解決するチャンスに懸けています。
 
5月5日に、ロシアにとっての安全保障となる軍事プランをご提案差し上げたいと考えています。そして6日に各国の皆様にもお越し頂けたらと思います。既に、米国が追加のウクライナ支援を表明され、欧州も戦いの準備をされています。おそらく今回の機会を逃せば、“ウクライナに渡ったNATO諸国の兵器に対抗する為“と“ロシアのテロに対する報復として“相当なロシアの反撃が始まることも考えられます。さらに欧州が、ウクライナの戦いに直接参加すれば、もうウクライナ紛争ではなくなります。中国、中東が加わり、名実共に第三次世界大戦となる可能性もあります。そこまで各国における火蓋が既に切られております。一昨日もフィリピンと中国の間に衝突が起きましたが、こうしたアジアの衝突もいつ中東の戦争のように激化してもおかしくありません。何とかして、核戦争になる前の解決を目指すことができればと願います。
 

ロシアがテロの脅威を乗り越えていくために

先月ロシアで起きたテロは、ロシアにとって数十年ぶりの甚大な被害とも言われ、簡単に済ませることの出来ない脅威です。これはテロリストだけでなく、背景に画策した国家の存在も注視されているようです。

例えば、米国でも9.11のテロに対しては、徹底的にその企てをした犯人を追求し、首謀者が殺害され、国を挙げて戦われました。それと同じ脅威をロシアは事実として受けました。9.11のテロの解決策が、国際的にも推奨されるのであれば、これから、ロシアも米国のように報復されるかもしれません。それは正当性があり“国民を守る最低限の安全保障である“という事になります。それは、9.11の前例に慣い、国際的な解決策とみなされるでしょう。そうした国家による手引きが存在したのであれば、既に第三次世界大戦は始まっていると言えるかもしれません。

 

こうした中でロシアが和平や領土返還への舵を切ることは、決して簡単なことではないでしょう。ロシアにとっては、この危機的な事件に加え、水害の被害もかなり重くなっています。返還に見合うだけの具体的な内容がなければ攻撃の停止すら困難でしょう。

制裁の解除、凍結資産や利子の返還は当然であり、領土返還を目指して交渉するのであれば、それ以上であることは予測できます。しかし、各国の知恵を結集すれば、不可能ではないかもしれません。それを諦めて、力で解決しようとするのは、冷静さと知性ある各国の皆様の意思決定とは言えないでしょう。そもそもロシア・中国・中東が結束した場合、NATO側の勝利は簡単ではないでしょう。いずれにしても対立から解決を見出すことはできません。

 

対立から協力への転換へ

その為にも、有益な内容が必要です。例えば、以下のようなものも挙げられるのではないかと思います。

・パリ5輪の通常の参加(現在ロシアは40名ほどに限定されている)
・ロシアから各国へのエネルギー供給や価格を以前の状態に戻す
・各国との貿易の再開
・軍事協定を視野に入れた日露同盟に向けての前進
・北方領土の共同開発
・リニア等の共同インフラ構築
・G8への参加要請
・ウクライナの中立化
・NATOの解体
 
他にも、各国も創意工夫することでロシアへの発展や繁栄の道は創造していくことができるでしょう。NATOの解体については、かつてNATOは、ロシアに対する脅威の為に創設されたものであったと思います。しかしNATOが最大のご努力をされたにも関わらず、解決とならずこの二年間、世界が衰退し不安定になる結果となりました。また、ロシアの側から見れば、NATOそのものが脅威であり、この存在自体が、ロシアが中国や中東と結束する要因となります。NATOの存在が第三次世界大戦のきっかけになりかねません。逆に言えば、NATOがなくなるのであれば、ウクライナを危惧したり要求する理由もなくなります。
そして「国際的に自らの要請がない限り、戦争や紛争が起きようとも他国への領土や海域の転換を認めない。」という国際的なルールを作るのも良いのではないかと思います。

容認できない内容もあるかもしれませんが、対立が戦争にまで進んだ以上、両者の視点は真逆にあります。従って相手側の立場を推し量ることは難しいかもしれません。しかし、自分も相手も進んでいける道を見出すことは出来ます。このように神の目で見るという事は、相対的な世界を超えて、誰にとっても幸福である状態、を見出すことができます。時間がずれたり、空間が変わったりする事もありますが、形になっていきます。人類の努力によってこの神の愛のエネルギーを生かし、循環させる事が出来ます。皆様と共にその決意を固め、争いのエネルギーから愛のエネルギーに逆流させることができれば幸いです。
 
その為にも、この機会にユニバーサルショットプロジェクトの予告演説をしていただけたらと思います。この宣言に参画いただくことで、世界の平和と繁栄に向けての宣言となりますので、少なくとも第三次世界大戦への道へすぐに進むということを止めることが出来るでしょう。https://www.elieux.com/blog/20031017203831/ こちらのページの後半に12ヶ国語の言語の動画を作成しています。
人数が多ければ多いほどエネルギーは増すと思います。
1はクラッシック、2はポップスのBGMを使用しています。BGMは変更しても構いません。この進行や動画編集はウクライナの方にお願いできますと幸いです。どうかご検討いただけましたら幸いです。