亡命の決意

前回、バックが盗まれたことで気がついたこと、ミッションにについて前半を記載しました。
今回は、その後さらにその、覚悟を試されるようなこともあり、引き続き書きます。滞在場所はウッチから、ワルシャワにかわりました。パスポートの再発行のためです。
 
Photo : ワルシャワの中心部
ウッチで滞在していたホテルで危機の時に、本当に愛情の深い方が助けてくれました。そして、助けてくれたことを抜きにしても、私にとってかけがえのない存在になりました。
ポーランド語と日本国の翻訳アプリを、フルでやり取りしました。どちらかと言うと奪い合いのようになり、毎回私が負けて、私は五回に一回くらいしか話させてもらえません。そうなると、確信をついた事を凝縮して言わなければならず、そうするとさらに彼は激情する!という事が1日に何回かあり、その度に疲れるのですが、お互いにどこかで楽しんでいる感じもありました。はたからみると、コメディかもしれません。それほどネタが尽きないという意味で、ある意味で合っていたのかもしれません。
 
Photo : ワルシャワの中心部
会ったその日、私は自分が70日間、刑務所で無実の拘束をされたことがあると言いました。彼も同じではないかと感じたからです。すると、自分は二年間だったと言いました。
彼の仕事についての知識や経験は興味深く、ワイルドでフランクな見た目以上に、勤勉で真面目な内面を知り尊敬しました。
彼は、私がプロジェクト第一の人間であることを察し、自分はわからないということを正直に言ってくれました。私は一瞬、プロジェクトを忘れようかと思いそうになるくらい、彼の存在が大きくなっていました。そして、生まれて初めての婚約指輪が私の指にやってきました。最高のサプライズでした。
 
Photo : ワルシャワの中心部
 
しかし、冷静になるほど自分のミッションが問われているように感じました。そして、よりによって婚約の翌日に別れとなりました。自分でも、何てバカなんだろうと思いつつ... 最高の幸福を手放しました。
二ヶ月前、命の保証を投げ捨てて、プロジェクトのために生きる事を選択した事。もし結婚するなら、自らプロジェクトをやりたいと思ってくれる人がいいと思っていることを伝えました。
 
Photo : ワルシャワの中心部
彼の勧めの大使館でのパスポート再発行には、応じました。ところが、多くのポーランド人の予想に反して、大使館ではパスポートの再発行は出来ず、驚きました。資金援助や貸し出しを一切しないと言われました。再発行のお金も、貸し出ししてもらえないから、できないということです。
大使館には邦人保護の使命があるので、普通の対応ではなく、私向けの対応だと思います。家族にも帰らないなら支援しないと言われてショックでした。プロジェクト実現への想いは、強く揺るぎないものになりました。 そして、止む終えず亡命を決意しました。これからやるべき事が増えましたが、もしもポーランド以外でも受け入れてくださる国がありましたら、お声がけいただけますと幸いです。→itokaori60@gmail.com
受け入れてくださいましたら、プロジェクトを通じ、貴国の成長と繁栄のために背一杯尽くして参ります。
 
Photo : ワルシャワの中心部

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