生きてこそ

 
滞在中のホテルで、事情を説明しましたが、断られ夜には追い出されてしまいました。冷たい風がふく寒さの中、ウッチで知りあった友人が、送金してくれました。その人は、長期の海外渡航直前で、残りのズロチを送って下さいました。本当に優しさが見に染みました。
「明日どうするかだよ!」と言われて、確かにそうだと思い、私はホテル滞在を止めました。1日2日滞在を確保するより、食費に費やせば、生きられる日数は延びます。1日でも、目的に近付きたいという想いは強まっていました。
特に婚約を諦めた彼のところで、仕事の手伝いをさせてもらった時も、別の事をすればするほど、大聖堂のプロジェクトに近付きたい気持ちが強くなります。祈りは、眠る前や起きる前横になっている時、それ意外は心の中でしました。
仕事中は、まっしぐらに集中していましたが、「1日でも祈りたいし、一歩でもプロジェクトを進めたい。」そんな根底にある想いを、もしかしたら彼は感じ取っていたかもしれません。
数日前、通りに大きなビニール袋が5、6個置かれていました。中には遺体が入っているのか、前にキャンドルが並べられていました。ワルシャワで外で朝を迎えるにはもう難しい季節なのかと思いつつ、私は空港に向かいました。
大使館では、何度お願いしても、お金をかしてもらえなかった事を思うと、知りあったばかりの友人の親切が心に染みました。日本人は、友人でもお金の貸し借りはシビアになります。他人となると、よほどの状況でなければ、貸したりあげたりしないので、本当に感激しました。
ホテルを取っても、また感激のあまり寝ずに仕事をしたりするなら、無駄になると思い、空港に行きました。空港の固い椅子に座ったまま仮眠を取りましたが、疲れは吹き飛んでいました。朝日を浴びるとさらに気持ちが清々しくなりました。
場所にはそこに集う人々の想いが想念として磁場に影響すると思います。空港には、業務の忙しい波動よりも旅に出かけたり、満足して帰ってくる人々の想いが強いのか、希望が溢れているように感じます。
私も、「もっと支えられる側から支える側になろう。」プロジェクト自体はそういうマインドですが、現実には、私は全て奪われ、そうすることが困難な状況に置かれていました。
そんな中でも、彼の力になれるよう、出来るだけ尽くしてきました。二週間出張と言われたので、負担をかけないようにドイツにいこうと決め、出来るだけ早くパスポートを手配してもらおうとしました。緊急の場合は、対応頂けると書いてあったからです。
しかし、祈りによってかどうかはわかりませんが、現実は大聖堂の方に向かいすぎ、彼と別れるところまで進んでしまいました。
改めて祈りの力の予測不能な力を感じさせられました。祈りは現実として時間を縮めたり、過去や未来をも変えると言われています。宇宙的なパワーの源泉でもあり、私達はその扉を開かなければ、宇宙時代を迎えることは出来ません。これは、進化した宇宙人達も、地球人に送り続けているメッセージだと言われています。
謝しました。そしてその想いが、大粒の涙になってボロボロこぼれていくと...。大使館で厳しく資金を貸せないと言った人達さえも、これ迄のすべての自分の体験も、この今という一点に繋がっていて、一つも無駄がないようにすら思えてきます。
神様が与える全ては、完全な愛の状態でやって来ます。ところが、完全なのに、私達人間は、自分の目に都合がよく見えて心地よいものだけを愛と捉えます。もしも神様の認識に近ずく事ができたら、あらゆるものが完全な愛であることが実感出来るのかもしれません。
その神様の愛に近ずく為に、私達は様々な時代に、様々な地域に、何度も生まれ変わり、魂の成長をしています。
神様の完全な愛の次元、それは宇宙の視点にもつながっていきます。新たな大聖堂では、そうした愛を体感し、宇宙時代を創造していけるような空間をリアルにしていきたいと思います。
 
今日は、最後に、助けてくれた全ての方々に最大の感謝を込めて。またそれ以外の役割で出会って下さった全ての方々にも感謝を込めて。感謝と愛の祈りを捧げます。
だれかの為や、何かのための愛の祈りの中で眠る時、その場所は、いつものベッドではなく最高の空間になります。自分の心境が愛の状態になり、祈りが時空を越えるということです。どういう意味?と思った方は、今夜、試してみてください。あなたにとって、最高の祈りの一時となりましたら幸いです。
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